寺院案内

GUIDE

  • TOP
  • 寺院案内

境内

法蔵寺の古本尊延命地蔵尊

高さ二尺五寸、右手に錫杖を持ち左手に宝珠を持った座像。檜、寄せ木造り。
制作年代は像容から鎌倉から室町時代と推定される。

来歴

文安元年(1444年)10月に信徒が地蔵尊を動座している時に保田庄宮村(現在の小原)にて、「にわかに重さを増し動ぜず。」と伝わる。領主田保氏に請い、この地にて供養すべしと東西12間、南北32間の地を拝領し、一宇を建立し安置した。
令和5年修復時に延命地蔵尊額より「宝徳2年庚午」の文字が発見でき年代の裏づけとなる。法蔵寺が浄土宗に改宗されるまでは、本尊として崇拝された。その後慶長8年(1603年)徳川家により黒印三百八十七坪を賜っている。
延命地蔵尊が有名になったのは、寛永17年(1640年)小原地区での火災の1件からである。この火災により堂宇は、悉く灰燼に帰したが、延命地蔵尊と朱の前机「朱漆牡丹唐草文獅子透彫卓」「しゅうるしぼたんからくさもんししすかしぼりたく」(県指定文化財)だけは類焼を免れ、以来、人々の信仰は益々高まった。堂宇再建の為に檀信徒有志は浄財を徳川家に求め、寛永19年(1642年)に伽藍が再建された。
延命地蔵尊に秋の収穫を感謝させると共に、子供の無事成長や、子宝のお願い等々の多くの利益を求め多くの村人達から篤く信仰されていた。毎年11月23日には、延命地蔵尊の功徳を讃え、未来を担う子供たちのお稚児行列が参加し、人々の延命を祈願し法要を厳修している。

前机

制作年代 : 室町時代

法量は、総高(筆返し先端まで)120㌢、天板の長さ(縦)134㌢、幅(奥行)52㌢と計測される。
『朱漆牡丹唐草文獅子透彫卓』「しゅうるしぼたんからくさもんししすかしぼりたく」(1505年に栗原左衛門尉遠光「くりばらさえもんのじょうおんこう」と欽河右京亮勝定「きんがうきょうのすけしょうじょう」の2士によって寄贈。現在県重要文化財に指定)

不動明王

制作年代 : 江戸時代

聖宝院 昭和初期に廃寺 その後法蔵寺に造立。

薬師如来

制作年代 : 室町時代

法蔵寺末堂 薬師堂 明治6年9月廃寺
雨乞いの薬師如来のため、厨子を開けると雨が降ると言われており、普段は扉が閉まっています。
その他 十王像等

十一面観音菩薩

制作年代 : 室町時代

境内は安田義定館跡と伝わる。
妙音寺に祀られていたが、明治6年9月廃寺となり法蔵寺に合寺された。
秩父横道観音霊場27番札所。
御詠歌「尋ね来て其名を聞けばゑなりや 音とたゑせぬ むろのふるさと」の額歌有り。

年間行事

3月
春季彼岸会
4月8日
花まつり(誕生会)

お施餓鬼(大施餓鬼会)

7月10日
お施餓鬼(大施餓鬼会)
8月13日〜
盂蘭盆会(迎え盆合同法要)
8月16日
盂蘭盆会(送り盆合同法要)

延命地蔵尊祭典

9月
秋季彼岸会
11月23日
延命地蔵尊祭典

除夜の鐘

12月31日
除夜の鐘
2月3日
豆まき(節分追儀式)